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SUZUNE

使いやすさを優先すると

100710b.gif

先端にフックがあるこの棒で、何をしようとしているか分かりますか。
答えは窓を開けよう(閉めよう)としているところです。

100710.gif

写真の←が差しているバーに注目してください。
バーに引っ掛けて動かしています。

この窓は周辺の構造やデザイン、窓からの景観を建築家が考慮して、
あえて高所に設置されました。

この部屋の高齢のオーナーさんには手が届かない位置であることは
設計段階から分かっていたし、
すぐ脇に開閉しやすい窓も設置されているので換気、通風に問題はなく、
オーナーの手が届かなくても、ある意味「仕方がない」と認識してきました。

ヘルパーさんなら手が届く場所なので、開閉を頼めば良いとも安直に考えてきました。

ところが入居する段になると、窓があるなら自分で開閉したいと
オーナーさんが考え始めるのも心情的に理解できます。

オーナーさんと工務店さんとの話し合いで、窓に手掛け用のバーを取り付けることになりました。
体重が掛かっても安全なように、しっかりしたビス止めです。

ステンレス色に合せて、工務店さんが調達したのはタオルハンガー。

手掛けや手摺の中からは窓の内寸に合う製品が選べなかったようです。
タオルハンガーとは用途は異なりますが、
窓との調和を考えたらタオルハンガーが建築家のデザイン意図を壊さず、
オーナーの希望に沿うだろうとの選択でした。

けれど、オーナーさんは思い切り手を伸ばして、背伸びをしなければ
手掛け用バーにまだまだ届きません。

高齢の方にはバランスの悪い背伸びや踏み台の利用は、
できる限り避けていただきたいものです。

そこで、ヒラメキ!
できたのが写真のフック棒です。

窓ガラスの開閉だけでなく錠も棒で操作できるように、
反対側にはラバーサックをはめました。

100710c.gif

椅子脚用のラバーサックを利用しています。

高齢での引越しは心身のリスクを伴なうと考えられているなか、
あえて決行した新居です。

キッチン流しの水切りカゴ、分別ごみの扱いなどなど、
普通なら何でもないことがストレスになる現実を受入れて、
ひとつひとつ対処することが大切だと、改めて感じています。

ささやかな工夫でオーナーさんの「窓の開閉が自分でできないストレス」が消えて、
新しい住まいと馴染みやすくなれば、やった甲斐があるというものです。


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by あゆあゆみうみう  at 2010年07月08日17:15 |  鈴音アトリエ便り |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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