Tue
11/30
2010
留袖のベッドカバー

80才代半ばの女性の依頼で、留袖のベッドカバーを作りました。
三つ紋の黒留袖は、お嫁入りの際にご実家で用意されたそうで、
紋はご実家の文様です。
箪笥で眠らせているよりもインテリアに使いたいと考えているうちに、
ベッドカバーというアイデアが浮かんだそうです。
お客様のベッドルームはリビングも兼ねていて、突然の来客にも格好がつくものをお望みなので、
面積を出すための合わせる布には、色無地の着物を解くことにしました。
どちらの着物もハサミを入れるのに、「もったいないかな」と少し躊躇しましたが、
黒留袖は小振りでリサイクルはしにくい、
色無地はところどころにシミが目立つなど弱点を見つめることで、
気を楽にしてからハサミを入れました。
留袖は裾模様に美しい柄が描かれているので、
ベッドカバーに仕立て直すには、柄のレイアウトに気を遣いました。
それまで裾の裏模様に隠れる場所の柄が目立つ場所にきて、
華やかにできました。
和モダンな実用インテリアとして、活躍してくれそうです。
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