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SUZUNE

椅子を選ぶ

80歳代女性のダイニングチェアをコーディネイトしています。

今回提案したいのは、肘掛付き回転椅子(1)。

100526c.jpg

椅子とダイニングテーブルの距離を近くしたまま座面を回転させて、
安定した立ち座りができるので、
座ってからテーブルに向かってズズッと椅子を近づける動作が不要です。

自分ひとりの力で、余裕を持った立ち座りを望まれる方に適したタイプです。

使用時は座面を回転させるときにテーブルの脚と人の足がぶつからないように、
テーブルの脚の位置を確認しておきましょう。

回転椅子にキャスターを付けたタイプ(2)も便利です。

100526a.jpg

座面の回転+キャスター付きなので、
椅子に座ってからもテーブルとの距離を調整しやすいです。
ただし、キャスターがゆらゆら動くため、椅子の背にグッとつかまったときに安定感がなく
危険という見方もあります。
なので、サポートする人がいる場面での使用に適しています。

サポートする側から見ると、家庭内での短距離の移動にも使えて重宝していると
話されている方がいました。
施設などでも見掛けることがあるタイプです。

次の写真のように、椅子自体がサポート向きに作られたものもあります(3)。

100526b.jpg

腰掛ける方の身長の幅を座面の高低で調節して、足の裏を床に付けることができます。
足の裏が床に付けば体幹が安定するので、
ゆっくり、ゆったり食事や読書を楽しめます。
また、肘掛部分を上げればベッドや他の椅子への移乗が簡単になり、
本人もサポートする人もストレスが軽減されます。

このような多機能椅子は、状態に合せた使い勝手をシュミレーションしやすいですね。

今回のお客さまはダイニングでは食事をするだけでなく、お茶を飲みながらおしゃべりをしたり、
テレビを見たり、本を読んだり、書き物をしたり、裁縫をしたりと
さまざまな生活動作をします。

そこで、ご自分の力で余裕を持って立ち座りができて、
既存のテーブルと調和する(1)の回転椅子の形状を基本に、
お客さまがショールームで実物に座って体感できるものの中から選ぶことになりました。

椅子を選ぶには、肘掛の形状や背もたれのデザインや素材、色など、
選択したい点がたくさん出てきます。
本来は椅子を決めてからテーブルの高さを合せたいところですが、
既存のテーブルに合せたり、テーブルを囲む方々の使い勝手も考慮しなければ
ならないのが現実です。
すべての理想を叶える一脚に出会うのは難しいですが、
なんとか優先順位を決めて、納得していただける椅子を探し出したいと思います。

※写真は次から掲載させていただきました。
(1)家具センター田中(北海道民芸家具)
(2)オフィスラボ
(3)ウチエリムチェア












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by あゆあゆみうみう  at 2010年05月25日16:01 |  鈴音アトリエ便り |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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