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SUZUNE

観察散歩

歩音0410a

4月にしては汗ばむくらいの昨日、満開の桜見物に出掛けた。

連れは住まいのサポートのクライアントである、80歳代後半の女性。

美しく咲き重なる花々が作る奥行きのある景色は、
引きこもりがちな心身を先へ先へと歩を進めてくれるので
付き添うのにも 励まして〈歩かせる〉 という苦労がない。

むしろ 〈歩かせ過ぎない〉 よう体調に配慮しながらの散歩になる。


   

現在クライアントの新築計画のサポートをしている。
建築家の図面や事務手続きが終わって現場が動き出すまでクライアントは休止状態。
サポーターである歩音は、建築計画にまつわる何かを持続して、
クライアントの新しい住まいへの関心が途切れないように努めている。

今回の散歩もそのひとつ。

日常でない場所での身体の動きの観察も、
新居での動線や、キッチン周りの可動域の設定のヒントになる。

例えばこんな場所でひと休みしながら、動きのチェック。

歩音0410

続きは次回☆


















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by あゆあゆみうみう  at 2009年04月10日09:13 |  歩音 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

高齢者サポートの建築記 -1-

新築計画を進めているご高齢の方の住まいのサポートをしている。

クライアントはご本人の終の住処としてはもちろん、
次世代が継承できる建物を残そうと、
ご親戚との共同住宅を計画した。

歩音の仕事はクライアントの専有フロアの希望を聞き取り、
建築家に伝えて計画に反映することと、
進捗状況を確認すること。

高齢の方の新築で一番重視したのは「スピード」。
無駄のない的確な作業で決めるべき事柄をサクサクと決め、
一日でも長く、新居での生活を楽しんでいただくこと・・・・。

ところが、驚くほど「スピード」が上がらない。
何故?

私がこの新築計画に参加して1年。
プロジェクト自体は3年が経過している。

ひとつに「土地の形状が厄介で地盤調査に手間取り、
日程が遅れている」
または「資材の高騰で、設計変更を余儀なくされている」
或いは「リーマンブラザーズショックの煽りで、
資金が目減りして、決断が躊躇われる」などなど。

けれど、理由を挙げて憂いてみても、建築は進まない。

地盤や形状が難しければ難しいなりの設計があるだろう。
資材の高騰には予算内のやりくりで対応するしかないだろう。
予算計画は、現在進行形の投資で行ってはいないだろう。
と、キーマンでないサブの私はついつい突っ込みたくなる。

「決めるべきこと」の事柄と優先順位が一致していない。
それが原因とサブは読む。

クライアントが時々口にする「同床異夢」の言葉にドキッとする。
世代も、生活スタイルも違う人々が思い描き、
求める住まいが異なるのは当たり前。
それを取りまとめて提供するのが建築家の仕事だよね、醍醐味だよね。
と、さらに突っ込みたくなるサブの私。

一歩引けば見える。
それを建築家に伝えようと、言葉にし、図表にし、図面にし。

歩音の仕事は、クライアントの希望を聞き取り、
建築家に伝えて計画に反映することと、
進捗状況を確認すること。

それだけの職責が、これほど難しいとは。







by あゆあゆみうみう  at 2009年03月21日11:59 |  歩音 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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